ドラマの中の英語

英語を話せるように日々勉強ならぬ視聴の日々

throw a bone to someone, throw someone a bone

この骨を投げると書くイディオムは、海外ドラマではちょくちょく使われてます。ではなぜ今まで記事にしなかったかというと、英辞郎に載ってなく、自分自身でも意味がわからなかったから(笑) 骨を投げて喜ぶのは犬だから、「喜ばす」の意味だとずっと予想してきました。でも、最近みたドラマで「喜ばす」に全く合わないシチュエーションで使われていたので、泣く泣くwiktionaryを見たら一発で分かりました。

throw a bone to someone

(idiomatic) To provide support or assistance to, especially in one particular way or to a limited extent; to make a concession to.

throw a bone to - Wiktionary

「助ける」とかそういう意味で、特に「ある特定の方法や限定して」だそうです。「譲歩する」ともあります。

うーん、骨を投げるのが譲歩なのか・・・。お腹が減っている犬に骨を投げれば、多少は助ける=一時的に空腹感を満たすことに繋がるからなのか。全くピンとこない意味ですよね。ということで、海外ドラマの中での使われ方を見て、この意味であっているのか確認してみましょう。

Friendsから

レイチェルへの気持ちが抑えられないジョーイ。フィービーはときめき(Crushes)だろうとし、誰にでもあると言います。実際、フィービー自身も、男子メンバー(ロスとチャンドラーは除く)にときめいたと告白。同じことがジョーイにもあったはず、と聞くと、ジョーイは「無かったよ」とツレナイ返事。フィービーは「Throw me a bone」と小さく独り言ちます。ここなんて「喜ばしてくれてもいいのに」なんてピッタシな場面なんですけどねー。「嘘でもあったと言ってよ」が本心でしょうが、「少しくらい助けてくれよ」とか「多少は譲歩してよ」ってことなんですかね。

ジョーイ: I'm Joey. I don't get deep feelings.

フィービー: There you go. Crushes happen all the time. I know I've had them for all you guys. Except for Ross and Chandler. And I'm sure you've had them for us.

ジョーイ: Not really.

フィービー: Throw me a bone here.

Friends/Season 8/Episode 13

↓4:20から

youtu.be

Breaking Badから

スカイラーとウォルターは資金洗浄のための洗車サービス会社を安く買い叩くことに成功します。これには、スカイラーとソールが一芝居打って、洗車場の近くの土壌が毒物で汚染されていると元洗車場オーナーに信じ込ませることに成功したことが大きく寄与します。スカイラーとウォルターの二人は、その夜ワインで祝福します。スカイラーが漸くソールが役に立ったとつぶやくと、ウォルターはThrow him a boneと言葉を投げかけます。これなんかが「喜ばしてあげろ」じゃ意味が通らないシーンですね。優しくしてやれとか大目に見てやれといった感じ。

ウォルター: Seriously. It was really great work. It's impressive.

スカイラー: Thank you. And Saul finally came through.

ウォルター: Well, I mean, he found the guy, right?

スカイラー: Well, yes, he found the guy, but I told him what to do and what to say.

ウォルター: You're right. That's the hard part.

スカイラー: But, yes, Saul was finally useful.

ウォルター: Throw him a bone.

Breaking Bad/Season 4/Episode 3

The Big Bang Theoryから

シェルドンとレナードの共著の論文が注目を集め、講演会に呼ばれることになります。レナードは行く気満々ですが、シェルドンそれをよしとしません。論文は主に自分のアイデアだと主張します。そして二人が口論してるのが次のシーン。シェルドンはレナードが行くことを禁じます。シェルドンが言ったour workをレナードは見逃さず、二人の共同の仕事と認めるんだね、と迫るレナード。シェルドンは、throw a bone してるだけと言います。ここは多少譲歩してると言う感じですね。

レナード: I'm going to the conference, presenting our findings.

シェルドン: And I forbid it.

レナード: You forbid it?

シェルドン: If I'm not taking credit for our work, then nobody is.

レナード: So you admit that it's our work?

シェルドン: No, once again, I'm throwing you a bone.

The Big Bang Theory/Season 1/Episode 9

まとめ

throw a boneは「譲歩する」と言う感じでしょうか。しかも、多少、ちょっと、だけですね。大幅ではない。Friendsでは、フィービーがあなたに一目惚れした経験があると譲歩したのに、ジョーイは譲歩してくれず、してよねとthrow a boneでしたし、Breaking Badではソールにきつく当たるスカイラーに、ウォルターが彼にthrow a boneとちょっと譲歩しろでしたし、The Big Bang Theoryでは、公演には行かせないけど二人の作業のところはthrow a boneで譲歩したシェルドンなのでした。

まあ、犬に骨投げて大喜びさせる、でないのは確かでした(笑)

少し思ったのが、cut some slack に近いのかなと。まあ、ネイティブでないので正確なところは分かりませんが。

cut someone some slack / 大目に見る、勘弁する - ドラマの中の英語

short notice / 急な話、突然のお知らせ

short noticeはビジネスシーンなんかで頻繁に使われる表現。普通は、急な話で申し訳ないんですが・・・という前置きに使われます。この後に、ミーティングのキャンセルや注文数量の変更といった相手の嫌がることが続きます。多分、TOEICなんかにも出てくると思いますが、ここでは海外ドラマの中での使われ方を見ていきましょう。

Gilmore Girlsから

ジプシーは町の車修理屋。急な話なのに来てくれてありがとう、と感謝です。このようにsuchを付けるのもよくあるパターン。ちなみに、別の客が来た時に、ローレライは「Thank you for coming over at the last minute.」とも言ってますね。last minuteも直前という意味で、全体としては同じような意味になってます。

ローレライ: Hey, Gypsy. Thanks for coming on such short notice.

Gilmore Girls/Season 5/Episode 13

Psychから

謝るのは基本ですね。short noticeと言えばゴメンというくらい関連があります。

My apologies for the short notice.

Psych/Season 5/Episode 10

NCISから

ヒットした中では比較的丁寧な言い方だったのがこれ。

I appreciate you coming down here on such short notice, Mrs. Powers.

NCIS/Season 1/Episode 20

まとめ

ほとんど感謝か謝罪と一緒に使われるこのshort noticeですが、

it's actually $250 for short notice.

Parks and Recreation/Season 6/Episode 12

という使われ方もありました。これは、急な用件なので250ドルになるということです。通常価格は150ドルとかで、即日対応をする場合の特別対応費込みで250ドルの料金になるということですね。いずれにせよ、これを使う時は緊急なので、ビジネスシーンではできれば避けたいものです。