ドラマの中の英語

英語を話せるように日々勉強ならぬ視聴の日々

Having said that / そうは言ったものの

Having said thatは、自分が直前に言った意見に対し、譲歩・引く・逆の意見を言う時の表現。あるいは、話している最中に自分の理論に欠点を見つけたとか。自分の意見を押し通すだけでは会話は成り立ちませんから、こういう表現が時折有用になります。この構文を見て分詞構文で・・・haveだから過去で・・・と考えるのは止めた方がいいと思います。これ自体丸々覚えてしまいましょう。こういう実際の会話で使える構文を高校などで教えて欲しかった。ちなみに、thatは直前に自分が言ったことですね。 さて、実際のドラマの会話でどのくらいの譲歩がされているかみてみましょう。

Gotham

執事のアルフレッドと検視官のレズリーの会話から。アルフレッドはレズリーを食事に誘います。執事ゆえ夜は休みを取れないと言った後、本当に休めないんだろうか?と疑問がよぎります。これは自分で言って、自分で違うんじゃね?と気付くパターンです。

Alfred: “You know, I don’t really get nights off, but if ever you’d like to pop by Wayne Manor for dinner one evening, I…”

Dr. Leslie: “Oh, that’s very kind of you Mr. Pennyworth, but…”

Alfred: “No. Alfred. Please. Alfred.”

Dr. Leslie: “Alfred. That’s very kind of you, but…”

Alfred: “Now, having said that, I don’t see why I can’t take a night off.”

Gotham/Season 2/Episode 3

American Crime Story

OJシンプソン事件を扱ったAmerican Crime Storyからは、担当検事とそのボスの会話です。OJシンプソンという有名選手が殺人という信じられない容疑で捕まったことからメディア・国民は熱中。その目は担当検事Marciaにも向けられます。彼女の話し方や動作、服装は大衆からすればかなりの不評。冷酷な検事として描かれます。陪審員裁判にとってはかなりのマイナス材料。でも本人は証拠が完璧なのでどこ吹く風。ボスもメディアの酷さは認めつつも、君もちょっとは・・・と言葉を濁し、対メディアコンサルを雇うことにします。ここでは、having said thatの後がボスが言いたいことですね。

Boss: “Listen, the-the stuff in the media about your appearance… I’m sorry. It’s… it’s awful, it’s inappropriate, it’s sexist, it’s horrifying. Sukey and I are just… we’re appalled when it comes on TV.”

Marcia: “It doesn’t make things easier.”

Boss: “I’m sure. Having said that, I… Maybe you could… I… I can put you together with a couple of terrific media consultants.”

American Crime Story/Season 1/Episode 6

まとめ

少しの譲歩かなと思っていたら、意外となんにでも使える表現ですね。要は、自分が直前に言った意見と逆になるならOK。そしてAmerican Crime Storyでは、センシティブなトピックで直接言うと棘が立ちそうな時に見事にこれを活用しています。つまり、言いたいこと(見た目気にしろ)があって、それへの譲歩(マスコミ酷い)を先に言って、後からhaving said thatで本音のパターン。スピーキングのテストでも活躍できそうな表現です。

海外ドラマGilmore Girlsの良いところ

Gilmore Girlsって会話が知的でしかもローレライのマシンガントークもあって、字幕でも観るのでも英語力が相当必要な気がします。ローレライ役のLauren Grahamが出した本のタイトルが「talking as fast as I can」ですからね。しかしそれでも、多くの人に観て欲しいなと思い、良い点を思い付くだけ挙げてみます。

ボキャブラリーが他のドラマとダンチ

出て来るボキャブラリーのレベルが他に比べ相当レベル高いです。多分The Big Bang Theoryが比肩するくらいかなとも思いましたが、あっちはアカデミックなのに対し、こっちはサブカル含め全方向な感じです。今まで紹介してきたUntranslatable Wordの記事でもたいていGilmore Girlsがヒットします。Gilmore Girlsを字幕無しである程度理解できるならどんな英語のリスニングテストでも楽勝で満点取れるでしょう。でも分からない単語を逐一調べてたら日が暮れて楽しくもなくなるので、これは!と思った単語や言い回しを覚えるのがいいと思います。

脇役が役者揃い

これは奇跡の配役と言うか全ての脇役にしっかりとした役割があり、一人のピースでも欠けたらStars Hollowの町は成り立たないくらいルークもカークもスーキーも役者が揃っています。個人的に好きなのはローリーのライバル的存在のパリスです。次のシーンは彼女の性格がよく現れています。家庭教師のバイトをするパリス。お客である平均C評価の子に対しても間抜けか怠惰のどちらかで、間抜けは扱いが簡単だけど”怠惰は根深い”と辛辣です。

“She’s got a C average which means she’s either lazy or stupid. I can work with either. Frankly sometimes stupid is easier. I can scare the stupid out of you, but the lazy runs deep. ”

Gilmore Girls/Season no: 7Episode no: 1

ストーリーに違和感はほぼなし

ローレライがマックスとの結婚をブッチしたのだけは許せないのですが、それ以外は全く問題なし。終盤ローレライがカラオケでルークに歌うシーンはウルっと来ること請け合いです。とにかく恋に学業に親子関係に大忙し。

最後までダレず完結

長編ドラマは意図的に伸ばしたりして途中ダレたり薄味になったりするんですが、Gilmore Girlsはそれがありません。最後(尻尾)までアンコが詰まっているたい焼きです。 なお、Netflixで続編が去年出たみたいです。パケ写の若作りローレライをみて美しい思い出はそのままにしておこうとまだ観てませんが、そのうちチェックしたいと思います。

料理が美味しそう

出て来る料理が美味しそうなんだ、これが。ルークの店の昔ながらのアメリカdinerもいいし、スーキーの作る料理も匂いが画面から漂ってきそう。毎週金曜日のエミリーとの会食も上流階級の食事です。

街角にいる歌い手さん

Stars Hollowの町にたまにいる歌い手さんもしっかりとアクセントになっています。彼をフューチャーした歌い手が続々とStars Hollowに集まるエピソードもありましたね。

ということで、皆さん是非観ましょう。