ドラマの中の英語

The name of the game is communication

The Night Of

The Night Ofはゲーム・オブ・スローンズでおなじみHBOから去年出てきたミニシリーズのドラマ。シーズンは1しかない(はず)。本作品はエミー賞とか色々取ってるので名前を聞いたことがあるかもしれない。でも個人的にはそこまですごいとは感じなかった。以下は少し本作品の筋の紹介があるので、ネタバレが嫌いな人は読まないほうが無難です。

www.imdb.com

内容は、まじめパキスタン系のアメリカ人学生ナズがパーティーに向かうところから始まる。とんでもない夜が待ち構えているとは知らずに。色々なことが予定通り行かず、父親のタクシーでマンハッタンを迷っていると、女が営業中タクシーと思って乗り込んでき、色々あって、その夜は結局その女の家に泊まることになる。クスリでラリって起きてみると、そこにはその女の惨殺死体がという展開。警察はちょっと辻褄が合わない点があったものの、このナズを当初から殺人犯として扱いストーリーを組み立てていく。担当は引退間近のボックス捜査官。そこに登場したのが、落ちぶれた弁護士のジョン。この人は底辺向け弁護を手広くやってて、ナズも拘置所で見かけて弁護を自分から名乗り出た感じ。このジョンは例えると、ブレイキング・バッドのソウルみたいに思ってもらえればOK。この人、足に重度の皮膚炎があって、サンダル姿でいつも足を掻いている。ストーリーの合間に色々な療法を試すのも面白い。漢方で一時治ったんだけど、裁判の重圧でぶり返すんだが。事件現場に居た猫を飼い始めて、そっちの奇妙な触れ合い(物理的には皮膚炎があって触れ合えないが)もハードコアなストーリのちょっとした息抜きになる。警察が見逃している真実がジョンの活動で明らかになる一方、ナズは刑務所で暗黒面に落ちていく。はっきり言って、この刑務所の描写は不要だった。いずれにせよ、最大の問題はナズが本当に女性を殺したのかどうか。全て状況証拠しかない状態で、視聴者も皆目見当がつかない。それが裁判で明らかになっていく。多分、American Crimeなんかの社会派ドラマが好きな人にはお勧めの作品になるはずだ。ネタバレは避けるが、このドラマ一番最後の10秒にちょっとしたツイストがあるので最後まで気を抜かないほうが良いと思う。

とここまで書いてきたが、問題なのはこの題名だ。The nightは当然この犯罪が行われた夜を表しているのだろうが、Ofの後に何もないのはどうなのよと。視聴者が自分で考えて入れろなのかもしれないが、なんとも中途半端な感じだ。だって最初に貼ったIMDbのリンク見てよ、「テレビ ミニシリーズ2016の夜」になってしまっている(笑) 日本人の私にはオマージュかどうか知る由もないが、へえ、こういう宙ぶらりんもありなのねと思った次第。だってあっちの正確な英文法に固執する人って、最後に前置詞で終わると正しくないって怒り出すイメージだから。what I'm thinking ofとか。個人的には時間があれば見ても良い作品くらいの評価かな。