ドラマの中の英語

The name of the game is communication

um / えーと

フィラーって聞き慣れないけど、英語ではfiller。つまり字義的には満たすもの。では何を満たすのか? 実は、会話の間を満たすつなぎ文句の意味なんです。日本語だと「えーと」なんかがそうですね。特に意味はない。

このフィラーの面白いところは、無意識に出てしまうところ(笑) そう、勝手に出るんですね。しかも母国語のが。だから、英語で話してる最中にも日本語版が出てしまうw 自分はフィリピンに短期留学してた時、これをよく直された思い出があります。こんな感じ。

I have a pen.

え~~~と、

It is special to me.

ん~~~と、

無意識で出るから気付けないし、直せないんですよね(笑) その時は本当に苦労した記憶が・・・

でも、フィラー自体をなくすことは不可能なんですよ。事前に文章作ってない限り。神様でもないんだから。頭の中のアイデアを即言語化、論理的、かつ文法バッチリなんて誰もできません。しかも第二外国語だし。そもそも、アイデア自体が頭の中に無いことも多いし(笑)

ということで、結局英語のフィラーを身につけるしかないという結論です。ちなみに、自分は以前は、フィラーって万国共通だと思ってたんですけど、全然違いました。海外ドラマを見たらその多様さに驚いた次第です。

外国人が日本語のスピーキングテストを受けてるとして、

わたしは日本にすんでいます。

Let me see...

りょこうをするのが好きです。

I mean, well...

って言ったら、やはりおかしいですからね。逆も然りです。英語で話す時は英語のフィラーです。

ということで、いつものように前振りが長いですが(笑)、英語のフィラーを何回かに分けて見ていきたいと思います。 今日は最も簡単なum。発音記号だと/əm/、アって感じかな。それではどうぞ。


シェルドン: Um... As you know, several weeks ago in our first encounter... we may have gotten off on the wrong foot... when I called you an idiot. And I just wanted to say that I was wrong... to point it out.

The Big Bang Theory/Season 1/Episode 4

シェルドンが学長に謝るシーンから。話し始める冒頭にUm...と間を取って、適切な言葉を探しているのが分かります。そして、idiotと指摘したことを謝ります。idiot自体は撤回しないシェルドン(笑)


レナード: I, um, I don't follow.

The Big Bang Theory/Season 3/Episode 21

次もTBBTから。レナードはペニーの言ってることが分からず、ちょっと考えてI don't follow.です。実は、このumに特有なんですけど、上でやった会話冒頭のUmと同様、このI, umのパターンがめちゃくちゃ多いんです。でも、少し不思議ですよね。主語 I を言った後、その先を考えるって。話し始める前に Um... としとけばいい気がするけど。


リック: I, um... Jerry and I were looking for our weed whacker.

Rick and Morty/Season 2/Episode 3

更に面白いのが、主語も考えた後替えられます。これは考えた結果、自分を含んだ複数形に。


-Wait, so you lied about Jessica, then?

-I, um... she was there, and...

Orange is the New Black/Season 4/Episode 12

これなんて、私は・・・と言おうとして考えた結果、やっぱ彼女は居たと言い直します。そこまでガラッと変えるなら、そもそも主語 I を言う意味は・・・。まあ逡巡なんですかね。

と言う感じ。こんなum(えーと)一つ取っても、結構面白いですよね。 特に、I, umのパターンは、アイヤーと聞こえるので、最初は中国語かと思ったくらい、嘘ですけど(笑) いずれにせよ、英語学習者には、主語 I の直後のフィラーは発想にないと思う。

まとめると、フィラーと一言で言っても、使う場所も結構定形パターンがあるのかな。その場所にフィラーが来やすい理由の研究とか、調べればありそう。なければ、研究してイグノーベル賞だ(笑) ちなみに、Iの直後のフィラーはumが95%来ますね。

次回は、また別のフィラーを見てみたいと思います。ではまた〜